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2016年11月

2016/11/01

コンビニ人間

コンビニ人間 村田沙耶香
評価:★★★★★

本を読むのは好きですが、特に拘りがある訳ではないので手当たり次第に読んできました。なので、今回、初めて何かしらの賞を受賞した本を読んだことになります。
ネット上で面白いという意見をチラホラ見た、というのも理由の一つ。

感想は、とても読みやすく、内容も面白く、現代社会あるある、みたいな感じ。
読み始めて一気に最後まで読めました。

社会の中で「自分らしくいる」ことはとても難しくて、「自分らしさ」の実現や自分の居場所を求める場所が、家庭だったり、会社だったり、友人関係だったりするのだろう。そして、主人公はそれをコンビニでのバイトで実現している。「自分らしさ」を出せるのがコンビニだったと言うより、バイトを始めたコンビニにおいて、「自分らしさ」が形成されたとも言える。

一方で、「(普通ではないという意味での)自分らしさ」が外に出ている人を見る「周囲の人」は、その人が普通の人として理解されるくらいのムラ社会に属していて、そのムラでの振る舞いができている。
そういう多数の人は、主人公のような(普通でない)人を面白がったり、上から目線で心配したり、異常だと認識したりする。
自分たちのムラにはいない異端者として扱う。

こちら側とあちら側。

「現代社会、個人主義だと言いながらムラに所属しようとしない人間は、干渉され無理強いされ、最終的にはムラから追放される」

ムラに居続けるには、そのムラにあった振る舞いをしないといけない。
コンビニにいるには「店員」になりきらないといけない。
周りに合わせることが必ずしも良いことだとは思わないけれど、周りに合わせないことで排斥の対象になる可能性が高まるのも確か。
幼い頃で言えば、いじめの構造と同じだと思うし、会社にだってこういうのはある。

郷に入っては郷に従え、ということを分かりやすい身近な物語にするとこの本の内容になるのだと思います。
コンビニでバイトをしたことがある人は、結構理解できると思うけど、私はコンビニバイトをしたことが無いので、いまいちピンと来なかったし、目新しい内容や考え方でも無かったかな、というところです。
ただ、読みやすいので、読んで見て良いと思います。

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